東日本大震災から1年が経ち、落ち着きを取り戻して行くにつれて、東北同郷の人たちと集まると「故郷のために何かできないものか」と話が出ていました。
その場その場では雑談レベルで終わっていましたが、相変わらず復興の速度は遅く、そして時が経つにつれてあの記憶がだんだん薄くなっていっているような気がするのは皆さんも感じるところでした。

そんなところで何となくやっぱり何かやりたいね、という動きが強くなり、今回のプロジェクトは東北で実際に被害に遭った人や東北出身者、そうした話が出たときに同席していて趣旨に賛同した人で、自然発生的に声を掛け合ってスタートしています。

制作にあたっては、いまの自分たちが出せる全力を手弁当で持ち寄り、制作いたしました。震災色を前面に出した楽曲ばかりではなく、むしろいま自分たちが表現したい楽曲を詰め込んでいます。震災に対する記憶、助けていただいたお礼、これからの生活に対する希望、など、プロジェクトに参加したそれぞれがふるさとへの「思い」を集約して、まとめて、最終的に一つのカタチにした、そんなCDです。

各楽曲を聴いていただいた皆様の心に少しでも何かが残り、そしてあの震災をふと思いだしていただければ、こんなに嬉しいことはありません。

なお、このプロジェクトで頒布するCDは印刷などの経費を除いた残金をすべて東北被災地復興に関わる団体へ寄付いたします。